そこまでして・・・ [入管手続・国際業務の話]
大相撲の元力士、関脇までつとめた方が、いわゆる「偽装結婚」に関わったとして公正証書原本不実記載及び同行使の容疑で警視庁組織犯罪対策第一課に逮捕された、とのニュースが。
何か凄いトコロが関わってくるな、と思っていたら、、報道では当局は背後に大規模な「ブローカー」の影があって、「有名人」である同容疑者は、いわば「みせしめ」的に逮捕されたのではないか、との見方らしいです。
一般的にいう『VISA』(ビザ・査証)。
私たちが仕事で関わる「在留資格」の申請。
(紛らわしいので以後「在留資格」で統一します)
今回問題となっているのは在留資格のうち「日本人の配偶者等」というヤツです。
文字通り日本人の方と正式に結婚した外国籍の方に認めれるのが代表例。
さて、、本人は「偽装」であることを否認しているようですが・・・
なぜ「偽装」してまでこの「日本人の配偶者等」の在留資格を取得したがる連中がいるのか?
「在留資格」の中でも、日本での就労、働くことが認められる在留資格は限られています。
さらに「働くことが認められる在留資格」の中でも「働くことを目的とする在留資格」は、かな~り要件が厳格です。
以前にも何度か書いたことがありますが・・・(http://daisyoya-yossy.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17)
かなり厳しいです。
一定の資格、経歴、経験が必要とされ、また、そのことを書類で証明することが必要です。
でも「普通に」バイト、パートとかで働いている外国人の方も見かけますよね?
それが「働くことを目的とする在留資格」ではないけれど「働くことが認められる在留資格」。
何か面倒くさい言い回しですが、他に良い言い方が見つからないので・・・
いわゆる「留学生」の方々も「アルバイト」は可能。
ただし、「当然に」はできません。
「資格外活動許可」という手続を踏んだうえで、一定の時間内でのみ認められます。
「お勉強」に来てるのですから、「本末転倒」になってはいけないぞ、と(^_^;)
それから「実務研修」をともなう「研修」。
これも「研修」に名を借りて「悪いこと」を考える人が出てこないように規制は厳しいです。
そして問題の・・・
「日本人の配偶者等」の、いわゆる「身分関係」に基づく在留資格。
他に適当な言い方が見つからないので「身分関係」と言う言い方をしますが・・・
これは基本的に「働くこと」についての制限はないわけです。
ほぼ日本人と同じように働くことが可能。
婚姻等の実態が間違いなくあることが前提ですが・・・
そうなると「悪いこと」考える輩も出てくるわけだ(^_^;)
ちなみに「国際結婚」して日本での戸籍上の届出が受理されたとしても(これも中々面倒ではあるのだが・・・)
「当然」には「日本人の配偶者等」の在留資格は下りるものではありません。
在留資格の申請は、その戸籍等の書類を添付したうえで、その他の必要書類を提出し「入管」に認められなければなりません。
婚姻に至る経緯、そして結婚後の生活が問題なく送れるであろうことを証明(くどいようですが、それを「書類で」)し、認められなければならないのです。
「日本人の配偶者等」の在留資格に関する申請は、私が関わる数少ない入管業務の中でも比較的多い案件、というかここ最近やったのってそればっかりかも知れない(^_^;)
ただ気を付けないと、即犯罪に巻き込まれてしまうわけなので、細心の注意を払ってはいますが・・・
以前にも書いたことがありますが(http://daisyoya-yossy.blog.so-net.ne.jp/2008-04-14)「悪いこと」考える人たちの手口も相当に巧妙化しているんだな、これが・・・(>_<)
今回ニュースになった件も、その存在が見え隠れする「ブローカー」、手が込んだことをしたのでしょうね。
そこまでして・・・(-_-;)
懸念されるのが、こうした「偽装」が横行すると、また規制が厳しくなること。
「しわ寄せ」は「普通に」(?)国際結婚して、日本で一緒に生活をしようとする方たちも及ぶわけですから・・・(T_T)
何か凄いトコロが関わってくるな、と思っていたら、、報道では当局は背後に大規模な「ブローカー」の影があって、「有名人」である同容疑者は、いわば「みせしめ」的に逮捕されたのではないか、との見方らしいです。
一般的にいう『VISA』(ビザ・査証)。
私たちが仕事で関わる「在留資格」の申請。
(紛らわしいので以後「在留資格」で統一します)
今回問題となっているのは在留資格のうち「日本人の配偶者等」というヤツです。
文字通り日本人の方と正式に結婚した外国籍の方に認めれるのが代表例。
さて、、本人は「偽装」であることを否認しているようですが・・・
なぜ「偽装」してまでこの「日本人の配偶者等」の在留資格を取得したがる連中がいるのか?
「在留資格」の中でも、日本での就労、働くことが認められる在留資格は限られています。
さらに「働くことが認められる在留資格」の中でも「働くことを目的とする在留資格」は、かな~り要件が厳格です。
以前にも何度か書いたことがありますが・・・(http://daisyoya-yossy.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17)
かなり厳しいです。
一定の資格、経歴、経験が必要とされ、また、そのことを書類で証明することが必要です。
でも「普通に」バイト、パートとかで働いている外国人の方も見かけますよね?
それが「働くことを目的とする在留資格」ではないけれど「働くことが認められる在留資格」。
何か面倒くさい言い回しですが、他に良い言い方が見つからないので・・・
いわゆる「留学生」の方々も「アルバイト」は可能。
ただし、「当然に」はできません。
「資格外活動許可」という手続を踏んだうえで、一定の時間内でのみ認められます。
「お勉強」に来てるのですから、「本末転倒」になってはいけないぞ、と(^_^;)
それから「実務研修」をともなう「研修」。
これも「研修」に名を借りて「悪いこと」を考える人が出てこないように規制は厳しいです。
そして問題の・・・
「日本人の配偶者等」の、いわゆる「身分関係」に基づく在留資格。
他に適当な言い方が見つからないので「身分関係」と言う言い方をしますが・・・
これは基本的に「働くこと」についての制限はないわけです。
ほぼ日本人と同じように働くことが可能。
婚姻等の実態が間違いなくあることが前提ですが・・・
そうなると「悪いこと」考える輩も出てくるわけだ(^_^;)
ちなみに「国際結婚」して日本での戸籍上の届出が受理されたとしても(これも中々面倒ではあるのだが・・・)
「当然」には「日本人の配偶者等」の在留資格は下りるものではありません。
在留資格の申請は、その戸籍等の書類を添付したうえで、その他の必要書類を提出し「入管」に認められなければなりません。
婚姻に至る経緯、そして結婚後の生活が問題なく送れるであろうことを証明(くどいようですが、それを「書類で」)し、認められなければならないのです。
「日本人の配偶者等」の在留資格に関する申請は、私が関わる数少ない入管業務の中でも比較的多い案件、というかここ最近やったのってそればっかりかも知れない(^_^;)
ただ気を付けないと、即犯罪に巻き込まれてしまうわけなので、細心の注意を払ってはいますが・・・
以前にも書いたことがありますが(http://daisyoya-yossy.blog.so-net.ne.jp/2008-04-14)「悪いこと」考える人たちの手口も相当に巧妙化しているんだな、これが・・・(>_<)
今回ニュースになった件も、その存在が見え隠れする「ブローカー」、手が込んだことをしたのでしょうね。
そこまでして・・・(-_-;)
懸念されるのが、こうした「偽装」が横行すると、また規制が厳しくなること。
「しわ寄せ」は「普通に」(?)国際結婚して、日本で一緒に生活をしようとする方たちも及ぶわけですから・・・(T_T)
2014-02-24 18:56
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0